介護職員初認者研修の資格について
2019.07.11掲載
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介護の資格

「介護職員初任者研修」とはどんな資格?


介護職員初任者研修とは、これから介護の仕事を始める人に、最初に取ってほしい資格。数ある介護資格の中で最も取得しやすいのはこの、介護職員初任者研修です。

介護の仕事は大きく分けると、掃除や洗濯・料理などの「生活援助」と、利用者さんの身体に触れて食事・入浴・排せつなどの日常生活を支援する「身体介護」の2種類があります。「身体介護」をするためには、必ず介護の資格を保有している必要があります。その中で、この介護職員初任者研修は3カ月程度で取得が可能なもっともとりやすい資格。いわば「介護のスタート資格」です。

 

 

「介護職員初任者研修」を取得するメリットは?

〇資格保持者となり信頼される。資格手当などがつき、給料がアップする

この研修を受講し、試験に合格しさえすれば、介護の資格保持者となります。無資格だと、仕事内容も利用者のこともわからず、不安に思うことが多いですが、介護資格があれば自信も持て、すんなりと仕事に入っていけます。仕事の幅が広がることで給料も無資格より相対的に高くなりますし、資格手当てがつく場合もあります。介護の資格によっては、大学や福祉系の専門学校に通っていなければ、受験資格自体がない、という資格もあります。しかしこの資格は未経験でも取得できますし、学歴も年齢も問いません。通信講座や短期集中講座、夜間開校の講座など、さまざまな種類があるので、仕事をしながら、また主婦でも取得しやすい資格です。無資格の方には、ぜひ取得をおすすめします。

〇介護の理念から学び、高齢者への接し方がわかる。身体介護の仕事もできるようになる

この研修では、介護の知識を、理念から学ぶことができます。利用者の個性を尊重すること、その人らしさを大事にした介護をすることなど、とても大切な基本を学びます。また人間の体のしくみ、老齢化したときの身体的な変化、基礎的な医療知識なども学びます。これらを知ることで、ケガや病気が起こったときの対処だけでなく、予防などに役立てることができます。

〇キャリアアップのスタートライン資格

資格を取得すると、正社員にもなりやすく、リーダーや管理者へキャリアアップの可能性も広がります。「介護職員初任者研修」は介護実務の入門資格です。この後、「実務者研修」を経て、介護の実務期間3年の後には、国家資格である「介護福祉士」の受験資格を取得することができます。また、「介護福祉士」取得後にさらに研修を受けることで、これから誕生予定の資格「認定介護福祉士」にチャレンジすることも可能です。

〇介護の資格保持者は、引く手あまた

日本は世界の中でも高齢者が多い国です。2025年には団塊の世代が75歳以上に達するため、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という、超高齢化社会に近づきます。それにともない2025年には230~250万人もの介護職が必要になると言われていますが、人材は圧倒的に不足しています。つまり、介護の資格を取得すれば、就職・転職には困らないとも言えるのです。一般的な求人広告を見ても、介護の仕事の求人はとても多く、引く手あまたです。実際に介護の仕事の経験がなくても、意欲とこの介護職員初任者研修の資格さえあれば、就職には極めて有利です。

 

「介護職員初任者研修」の受験資格・試験内容・合格難易度は?

受験資格も必要なく、難易度は130時間の研修を受けさえすれば問題なく取得できます。130時間もの研修の取得方法は、通信と通学の2種類があります。

①通信

介護職員初任者研修でも通信コースがありますが、自宅で学習する「通信」のみで全カリキュラムを修了することはできず、スクリーニング(通学)を行うことが必須です。自宅学習のみで資格を取得する事は出来ないので注意が必要です。介護職員初任者研修では通信形式に出来るカリキュラム数が40.5時間以内と決められており、一般に通信教育の時間数が多い形式が通信コースと呼ばれています。

②通学

学校やスクールに通いながら、授業を受ける形式です。校舎によっては、夜間コースや平日コース(週1~4回など)土日のみのコースなど1週間の中のコマ数や時間帯などのスケジュールは様々です。規程の130時間を受講さえすれば、働きながらでも資格が取得出来るように週1日のみで開講している講座もありますし、最短で14日間のご通学で取得出来るコースもあります。

そして、すべてのカリキュラム修了後に1時間程度の筆記試験を受けます。 研修実施校により、カリキュラムのプラン・時間割りはさまざま用意されています。土日に通うもの、夜間に通うもの、短期集中のもの、通信教育が大目のものなど、自分に合うものを選ぶことができます。試験問題は受講内容に準じるもので、各研修実施校が作成しています。内容が公開されることはあまりありませんが、模擬試験のようなものは公開されることがあります。

 

合格難易度は、1時間の筆記試験は振り落とすようなものではなく、学んだことを振り返るような、安心して受けられる内容です。多くの実施校は合格基準を70点程度に設定しており、記述式ではなく、選択式の場合が多いでしょう。万が一、不合格になっても、追試でほぼ全員が合格するというのが実態のようです。

 

講習の受講料は?

各研修実施校によって異なり、研修・試験を含め、6万円~15万円程度のところが多いようです。また、ハローワークでは、時期によって、無料で受講できる研修を紹介してくれることもあります。さらに、研修実施校によっては、自校が運営する老人ホームや訪問介護事業所に勤務することを条件に、研修・試験を無料で受けられる場合もあります。またその逆に、無資格で老人ホーム等に勤務する人に対し、ホーム側が資格取得支援として、受講料の一部を負担してくれる場合もあります。

 

「介護職員初任者研修」の取得者が活躍できる場は?

この資格を取得していれば、訪問介護、施設介護の両方の場で大いに生かすことができます。カリキュラムは、ベッドから車椅子への移乗、体の不自由な人への着替えの援助、食事介助、入浴介助、ベッドでの洗髪など、高齢者の介護の現実に合わせた実践的な内容です。講義だけでなく実技演習もあるので、すぐに現場で生かすことができます。また、介護施設だけでなく、病院や診療所などで、医師や看護師の指示を仰ぎながら、ベッドメイキングや食事の配膳・下膳、患者さんの車いすへの移乗などをサポートする院内ヘルパーとして勤務することもできます。

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