今年もあと数ヶ月で終わろうとしています。
10月に入り、生命保険会社から「生命保険料控除証明書」が届くと、「そうか~もう年末調整の時期が
来たのか~」と思う人も多いのではないでしょうか?
毎年何気なくしているけれど、きちんとした内容や、意味までは知らないという方は少なくないと思いま
す。コロナ禍で、仕事が減り、収入が減ったなどの理由で、家計を見直した方は多いのではないでしょう
か?そんな時だからこそ、今一度、自分に関わる「お金の流れ」について知ることは大切です。
そこで、今回は、「年末調整」について再確認してみましょう。
「年末調整」とは?
一言で説明すると、毎月の給与からさし引かれている税金の金額と、実際に納税すべき額との差額を調
整することです。この差額によって、還付されたり、徴収されたりします。
では、「年末調整」には、どんな税金の控除が受けられるのでしょうか?
それを簡単に説明しましょう。
年末調整で受けられる控除の種類
基礎控除 |
所得2,400万円以下の場合一律48万円 |
配偶者控除 |
給与収入が103万円以下の配偶者に適用で基本的には最高38万円 |
配偶者特別控除 |
給与収入が103万以上201.6万までの配偶者に適用。配偶者の所得に応じて変わり最高38万円 |
扶養控除 |
給与収入が103万円以下の16歳以上の扶養家族に適用。年齢にもよるが基本的には38万円 |
障害者控除 |
本人もしくは配偶者・扶養家族に障害がある場合に適用 27万円 |
寡婦(夫)控除 |
夫と離婚・死別した女性に適用 27万円 |
ひとり親控除 |
35万円 |
勤労学生控除 |
給与収入が130万円以下の勤労学生に適用 一律27万円 |
生命保険料控除 |
最高12万円 |
地震保険料控除 |
最高5万円 |
社会保険料控除 |
1年間に支払った国民健康保険料・介護保険料・国民年金保険料(本人・扶養家族合算)全額が控除適用 |
小規模企業共済等掛け金控除 |
iDeCoなどの個人型確定拠出年金や小規模企業共済などの掛け金全額が控除適用
|
年末調整にはこれだけの控除があります。毎年、会社からもらってきても、面倒だから提
出しなかったり、「毎年いつも同じ、ただ保険の証明書を貼ってだすだけ」と思っていま
せんか?年末調整は、きちんと活用すれば、支払った税金が返ってくる制度です。
みなさんも、損をしないためにしっかりと年末調整を行いましょう。
令和4年度の年末調整の書類と記入の仕方について「国税庁のホームページ」より詳しく掲載していますので
書類の印刷や記入にお役立ててください。
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