特別養護老人ホーム  従来型・ユニット型って何?
2022.06.02掲載
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介護の仕事

特別養護老人ホームを検索してみると、「従来型」や「ユニット型」という言葉を目にします。
この2つはいったい何がどう違うのでしょうか?


従来型特養とは?

従来型特養とは、いわゆる昔からある特別養護老人ホームの事で、基本的には、多床室(4人部屋など複数人での相部屋)が多く、その中に、一部個室や二人部屋があるような施設をいいます。一つの階に、一つの食堂とリビングルームがあり、そこにつながる廊下の両側に居室があるという施設が多く、病院に似た作りになっています。

従来型の特養の多くは、利用者の人数も多く、集団ケアを行っている施設がほとんどで、食事の時間、入浴の時間、排泄介助の時間など、決められた時間に沿って介護が行われます。
利用者に対する職員の人数は、ユニット型も、従来型も同じ3:1ですが、従来型の場合は、ユニットのようにグループ分けされていない分、ワンフロア―全体を、スタッフ全員で、介護をするので、介護の経験が未経験や、浅い方にとっては、先輩スタッフが常に数人いるので、困ったときなど、相談しやすく、夜勤体制も複数人での勤務になるので、安心感があると言えます。
また、従来型特養は、40人~50人程度を介護することが多いので、多くの利用者の情報を把握し、管理していかなければなりません。そして、担当する利用者が多い分、業務を素早く効率的にこなすことも求められます。

ユニット型特養とは?

ユニット型特養は、ユニットと呼ばれる一つのグループが10人程度で構成されていて、そのユニットごとに介護が行われる作りになっています。
居室は、基本個室で、1ユニットごとに、ロビー・ダイニング・キッチン・浴室・トイレが設置されており、ユニットごとに共同生活を送る小さなグループを意味します。

職員の配置については、先ほども述べたように、ユニット型特養も、従来型特養と同じ、3:1なので、利用者も10人と少ないので、スタッフも少人数になります。
そのため、スタッフ一人で、判断しないといけないことも、多く、夜勤帯も、基本2ユニット(20人)を1人で見ることになります。

ユニット型特養は、少ない人数での共同生活なので、個別対応を実践しやすく、信頼関係を築きやすいというメリットもあります。
また、従来型特養に比べて、職員が少ない分、急な欠勤の対応などは大変だったり、また、利用者からの呼び出しが、重なったときは大変と感じる部分があるかもしれません。

 

スキルアップを目指して、転職するならあなた、従来型?それともユニット型?

これまでの話で、従来型・ユニット型それぞれに、メリット・デメリットがあり、一概にどちらがいいとは言えませんが、自分にはどちらがあっているのか、どんな仕事がしたいのか、を考えて選んでみてはいかかでしょうか?

今、奈良県内の特別養護老人ホームへ転職を考えている方は、ぜひ、施設選びの資料としてお役立ててください。
気になる施設がある方は、まずはお気軽にお問い合わせください。