介護の資格は種類豊富!目的別に資格を案内
介護の資格には、介護職員初任者研修や実務者研修、介護福祉士の他にも、介護士として得意分野を活かせたり、介護業界の他職種へ転身する際に強みになったりする資格がたくさんあります。そこで、今回はその資格について目的別にご紹介します。
目的1 介護士として幅広いスキルを身につけたい
同じ介護士でも、リハビリや機能訓練が中心のデイケアや認知症の方が暮らすグループホームなど、職場によっては持っていると有利なことがあります。
喀痰吸引等研修
たんの吸引や経管栄養などの医療行為を行うための技術
介護予防指導士
要介護状態の予防や身体機能を維持するための運動やリハビリ、口腔ケアなどを学ぶ
※これらを取得するのに介護福祉士実務者研修などの資格や規定の実務経験が必要な場合がありますので、介護士としてある程度の経験を積んでから、必要に応じて取得を検討しましょう。
目的2 相談援助業務に就きたい
相談援助業務とは、地域包括支援センターの相談窓口や、介護施設などで利用者や家族の相談に乗り、援助をする仕事で、職場により生活相談員や支援相談員、ソーシャルワーカーなどと呼ばれます。相談援助業務に就くための資格には下記のようなものがあります。
社会福祉士
高齢者や障がい者、生活困窮者などの生活の相談や援助を行う
精神保健福祉士
精神障がい者の相談や社会復帰を援助する
社会福祉主事任用資格
福祉事務所で、家庭訪問、面談、生活指導などを行う
※社会福祉士と精神保健福祉士は国家資格で、どちらかを取得していれば社会福祉主事任用資格ありと見なされます。いずれも難関資格ですが、介護施設以外に医療機関や福祉施設、地方自治体で公務員として働けるなど、活躍の場が幅広く、社会的な信頼も厚くなります。
目的3 得意分野を介護に活かしたい
料理が好き、楽器ができるなど、あなたの得意分野を介護の仕事に活かせる資格もあります。
介護食士
要介護の利用者が食べやすい介護食の調理法や、きめ細かい食事介助を学ぶ
レクリエーション介護士
利用者に喜びや生きがいを与えるレクリエーションのノウハウを学ぶ
音楽療法士
利用者に適した音楽プログラムを作成、音楽によるリハビリを行うノウハウを学ぶ
※レクリエーション介護士は、デイサービスや有料老人ホームなど、レクリエーションに力を入れている施設で重宝される存在です。
目的4 介護現場以外でも活躍したい
介護施設や自宅の外でも、利用者が介護を必要とする場面はたくさんあります。介護の現場以外で利用者をサポートできる資格もあります。
福祉住環境コーディネーター
バリアフリーなど、高齢者や障がい者の住環境整備に役立つ知識や技術を学ぶ
福祉用具専門相談員
介護用品に関する知識や介護保険制度、福祉用具にまつわるサービスの仕組みを学ぶ
トラベルヘルパー
介護が必要な利用者の旅行に同行しサポートするためのノウハウを学ぶ
これらの資格は、介護業界だけではなく、建築や旅行関係の事業所などで需要がありますので、取得することで他業界への転身に有利になる可能性があります。