転職時に受け取れる給付金
2020.03.05掲載
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知識編

転職時に受け取れる給付金は何がある?


「失業保険」のみだと思っている人もいますが、雇用保険の受給資格者であれば条件により下記の給付金を受給できます。ただし下記の中で複数の手当を重複して受給することはできません。

再就職手当
基本手当の受給者を対象に、より早期の再就職を促進するための制度です。1年を超える雇用の見込みがあるなどの要件があり、次の手当を受給できます。早く再就職するほど、より給付率が高くなります。

  • 基本手当の3分の2以上を残して早期に再就職した場合……基本手当残日数の70%の額
  • 基本手当の3分の1以上を残して早期に再就職した場合……基本手当残日数の60%の額

就業手当
失業中に、アルバイトなど1年を超える見込みのない職業に就いた(再就職手当の支給対象とならない)場合、その就業日について、支給要件を全て満たした場合には、就業手当の支給を受けることができる制度です。

常用就職支度手当
障害があるなど、特別な条件の人が対象となる制度です。

 

 ハローワークが支給している給付金

移転費
仕事のために引っ越しせざるを得ず、ハローワークの指示で仕事を紹介された場合の引っ越し費用や交通費を受給できる制度です。ハローワークの職業紹介を受ける場合が要件となり、家族の分も支給されるのが特徵です。U・Iターンの転職活動でも活用できます。

広域求職活動費
200km以上離れた場所への面接をハローワークから指示された場合の往復の交通費や宿泊費が支給される制度です。主に農業従事者の集団就職などを想定しているので、今はあまり使われていない制度です。

求職活動関係役務利用費
面接をしたり、教育訓練を受講したりするため、子どものための保育等サービスを利用した場合、そのサービス利用のために負担した費用の一部が支給される制度です。転職活動中にお子さんを保育園や託児施設などの一時預かりに出す費用の一部が支給されます。
ハローワークは全国一律のサービスのため、どの地域に住んでいても同じ受給資格があります。また、市区町村ごとに制度がある場合がありますが、雇用保険の手当と重複する場合は受給できません。