介護職員 無資格者への認知症基礎研修の義務化について
2023.05.22掲載
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介護の仕事介護の資格

2021年度の介護報酬改定で、介護に関わる全ての者の認知症対応力を向上させていく多目的として、介護に直接携わる職員の認知症介護基礎研修の受講が義務化されました。

この措置には、3年の経過措置期間があり、その間は、努力義務とされていますが、2024年4月には完全に礒久佳になるために、今現在無資格で介護職員として就労している人は、それまでに受講しなければなりません。


認知症介護基礎研修とは

 認知症の介護に最低限必要な知識、技能を習得するための研修となります。各都道府県ごとに研修が実施されています。

認知症介護基礎研修の研修内容

 基本的には各都道府県で同じ内容の研修となっていると思います。今回は、奈良県が開催しています研修の内容をご紹介します。研修は1日で終えることが出来る内容となっていて、e-ラーニング型の受講対応のカリキュラムもあります。 

【講義内容】
・研修の目的と目標、認知症の人を取り巻く現状
・認知粗油の人の理解と対応の基本
  ①認知症の定義と原因疾患
  ②認知症の中核症状と行動・心理症状の理解
  ③認知症ケアにおいて基礎となる理念や考え方
  ④認知症ケアの基礎技術

【演習内容】
・認知症ケアの実践上の留意点
  ①認知症の人とコミュニケーション
  ②行動の背景を理解したケアの工夫

研修の受講料

 奈良県の場合は、受講者負担金が3000円となっていますが、都道府県によっては金額に差がありますが、概ね5000円程度の費用が必要となります。